バーチャルカラオケ、夢と現実の交点に乾杯

はじめに

バーチャルカラオケを観た。

バーチャルカラオケというのは、2018年8月26日(つまり、今日)に行われた、バーチャルYouTuberたちがカラオケで歌う企画のことだ。

live.nicovideo.jp

これを観た。
観て、IQが3になった。


本当に、本当に最高だったのだ。

実は昨日今日、この2日間は、我々シロ組(電脳少女シロちゃんのファン)にとって非常に濃密な2日間だった。

昨日(25日)は渋谷モディにてPUBG MOBILE 夏の大ドン勝フェスというイベントがあり、シロちゃんはそのイベントの11時半からと18時からの回に出演していた。シロちゃんと一緒にゲームができるリアルイベントということで非常に盛り上がったし、例の透明スクリーンが用意されてそこにシロちゃんが映っていたので、その場にシロちゃんがいる感覚も相まって最高のイベントになった。

今日(26日)はさいたまスーパーアリーナで行われているアニサマの外会場にシロちゃんが12時過ぎから出演し、その後14時過ぎから幕張メッセで行われているC3AFA TOKYOでシロちゃんとアイドル部のトークステージがあるということで、敬虔なシロ組さんは早朝から幕張メッセの待機列に並んでトークステージの整理券を貰い、ダッシュでさいたまに飛んでアニサマを観覧し、ダッシュで幕張に戻ってトークステージを観るというウルトラCをキメていた。

そしてその日のうちに、前述したバーチャルカラオケがあったのである。
当然我々は疲労困憊であったわけだが、カラオケが始まるとその疲労感は霧消し、そこには無我夢中でコメントを打ちながらただひたすらにやにやと笑うてえてえ豚がでんと座っていたのだ。

今日はそんなバーチャルカラオケの超最高に良かった部分を、この狂ったテンションのまま掻い摘んで書き殴りたいと思う。


ちなみに、この記事を読んで「いいなぁ観たかったなあ」と思った人は、明後日以降であればこちらのリンク ( http://ch.nicovideo.jp/vtuber-jin-roh ) からいつでも観ることができる(ただし540円掛かる)ので、ぜひ観てみてほしい。たとえバーチャルYouTuberを一人も知らなくても、少なくとも540円の価値があることは自信を持って保証できるし、もし一人でも知っているバーチャルYouTuberがいるのなら、観ないのは重大な機会損失であるから、電脳540円を握りしめていますぐリンク先に飛ぶべきだ。こんな記事を読んでいる場合ではない。

カラオケの曲リスト

(以下、メンバーは「電脳少女シロ」「月ノ美兎」「富士葵」「道明寺ここあ」「ときのそら」「ねこます」「ばあちゃる」と表記します)

  • ときのそら 『ロキ』(みきとP)

【みきとP/mikitoP】ロキ/鏡音リン・みきとP ROKI/Rin Kagamine・mikitoP - YouTube

  • ねこます 『brave heart』(宮崎歩

brave heart 宮崎歩 【高音質】 - YouTube

DAOKO 『BANG!』 Music Video[HD] - YouTube

おジャ魔女どれみOP曲「おジャ魔女カーニバル!!」 full 高音質 - YouTube

  • 道明寺ここあ 『Wherever you are』(ONE OK ROCK

Wherever you are - ONE OK ROCK フル - YouTube

  • ばあちゃる 『LOVEドッきゅん』(CLUB PRINCE)

CLUB PRINCE / LOVEドッきゅん - YouTube

UNISON SQUARE GARDEN「10% roll, 10% romance」ショートver. - YouTube

「残酷な天使のテーゼ」MUSIC VIDEO(HDver.)/Zankoku na Tenshi no Te-ze“The Cruel Angel's Thesis” - YouTube

星間飛行 - YouTube

  • 電脳少女シロ 『ラムのラブソング』(松谷祐子

ORANGE CARAMEL / ラムのラブソング - YouTube

「睡蓮花」MV - YouTube

いきものがかり 『じょいふる2012ライブショートver』 - YouTube

  • ときのそら、道明寺ここあ 『Rising Hope』(LiSA)

LiSA 『Rising Hope -MUSIC CLIP short ver.-』 - YouTube

這いよれ!ニャル子さんOP「太陽曰く燃えよカオス」full 高音質 - ニコニコ動画

TVアニメ『けものフレンズ』主題歌「ようこそジャパリパークへ / どうぶつビスケッツ×PPP」 - YouTube

各曲についての感想

ときのそら 『ロキ』

上手かった。

上手かったというのは、歌が上手かったということではない(もちろん歌はめちゃめちゃ上手かった)。
「ああなるほど、この場は自分のしっかり練習してきた曲を披露する場じゃなくて、自分の歌いたい曲を好きなように歌う場なんだな」
というのを、キャラを崩すことも緊張に潰れることもなく打ち出してきたところが上手かった、ということだ。
曲の内容や順番は事前に決めてあったのだろうが、この選曲と順番は完璧だった。

あとこの曲で上手かったのは馬(ばあちゃる)だ。ちょっとうるさいくらい合いの手を入れてくれたので、他のメンバーも安心して騒げるような雰囲気になった。
コメントも盛り上がっていて、この段階ですでにこのイベントの成功は約束されたようなものだった。

ねこます 『brave heart』

おっさんの歌で萌える日がついに来てしまった。

ねこますさんは元々技術者寄りの立場から宣伝目的でYouTuberとして活動していたので、別に歌が上手いとか踊りが上手いとかそういうわけではない。
今回のイベントは参加者の多くが歌うまで知られるバーチャルYouTuberだったから、ねこますさんとしてはかなり肩身が狭かったと思う。

だが、この曲はとても良かった。
もちろん歌がハチャメチャに上手いとかそういうわけではなかったのだが、ねこますさんの誠実な等身大の歌声が、元々聞きやすい声質と相まって場を盛大に盛り上げた。
ときのそらちゃんの歌とねこますさんのこの歌によって、このイベントの方向性がはっきりしたと言っても過言ではない。

あと、シロちゃんのコメントが最高に可愛かった。
バーチャルキャストを用いた配信ということで、空からコメントが降ってくるのだが、その降ってきたコメントのうちビックリマーク(「!」)を掴んで抱きしめて、「のじゃロリさんのお声が好きすぎるので、本当に可愛かったです!びっくり!」とか言っていたと記憶している。あまりにも可愛すぎるだろ。
(僕はシロちゃんが大好きなので、今後も明らかにシロちゃんを贔屓したコメントが散見されると思う。申し訳ないがそこは諦めてほしい。僕はシロちゃんが好きなので。)

月ノ美兎 『Bang!』

誰だこの可愛いJK。

月ノ美兎委員長といえば、黙っていれば可愛いものの、口を開けばサブカル話、闇の深すぎる体験談、切れ味の方向性を間違えたコメントなど、とにかく話題が服を着て歩いているような怪物だ(褒め言葉です)。

だが今日の委員長はどうだ。この歌声はどうだ。

あまりにも可愛いので、一瞬別人かと思った(嘘です)。というか別人に思えない声質の委員長感がまた可愛いのだ。
普通、うまく歌おうとすると、普段の喋り方とは違う声質になってしまったりするものだが、委員長のこの曲は上手く可愛く歌いながらその声はあくまでも委員長だった。みとみとすごい。

最初にMoon!!のショート版を歌っていたときは正直そこまで上手くないと思っていたので、相当練習したのだろう。人に見せない努力を積み重ねる姿は純粋に尊敬できる。

ちなみに、またもシロちゃんの話になって恐縮なのだが、シロちゃんの委員長への「みとみと可愛かったよぉ!アイドルでした!」というコメントに「ヒェそんな!恐れ多い!」とクソザコ化する委員長、という構図が素晴らしくてぇてぇだった。委員長がシロちゃんのことを好きなのは周知の事実なので、こういう絡みは見ていてすごく微笑ましい。

電脳少女シロ、富士葵、ねこます 『おジャ魔女カーニバル!!』

なんだこのkawaii空間は。

葵ちゃんは、メジャーデビューを果たすくらい歌が上手いことで知られているバーチャルYouTuberなので、カラオケでどんな曲を歌うのかと興味津々だった人も多かったはずだ。その最初の選曲がおジャ魔女カーニバルである。しかもイルカとキツネを引き連れて。
結論として、画面は尊い成分で満たされた。シロちゃんの合いの手も、のじゃロリさんの低声も良かったし、何より葵ちゃんの声がめちゃめちゃ安定しているので、圧倒的な安心感があり、純粋に可愛い声と可愛い画面を楽しむことができた(これはネットミーム的な意味ではなく、本当に安心感で圧倒された)。

シロちゃんが公式な場所で誰かと一緒に歌うのは多分初だと思うのだが、それがこの機会で本当に良かったと思う。
三人ともすごく可愛かった。

何より、シロ組としては、シロちゃんが純粋に楽しそうに歌っているのを見れただけで、心の底から幸せな気持ちになれた。

道明寺ここあ 『Wherever you are』

格が違った。

ここまである意味ネタと言うか、良くも悪くもカラオケ感のある流れが来ていたのだが、それを一気に取り払ってここあちゃんが魅せてくれた。

正直、この配信で道明寺ここあちゃんを初めて見た、という人も少なくないのではないかと思う。
Twitterではよく見かけていても、動画は観たことないや、という人もいたのではないだろうか。

そういう、ある意味アウェイな状況の中、ここあちゃんはそれら全てを純粋な歌唱力でねじ伏せた。
ここあちゃんが歌いだした瞬間、確かに場の空気が変わったのだ。

騒いでいたコメントは一気に静かになり、「うまい…」と言うだけの機械と化した。
これまで騒がしく合いの手を入れていた馬も、すっかり黙ってしまうほどの歌声。

もちろん、「空気を読めていない」とか、そういう話ではない。
ここでここあちゃんがネタ曲を入れて無難に流していたら、おそらく我々の記憶にここあちゃんは残らなかっただろう。

曲が終わった後、僕は無意識に画面の前で手を叩いていた。バーチャル空間まで届くわけもないのに。
それくらい、あの歌は良かった。

ときのそらちゃんも、富士葵ちゃんも、超絶歌うまメンバーなので、本気で歌えば僕は同じくらい感動すると思う。
ただ、(少なくとも僕の中で)ほとんど無名だったここあちゃんが、このある意味大先輩だらけな大舞台で、一発生撮りでこの歌を繰り出せたことが本当にすごい。
多くの潜在的な対象層に、「一度動画も観てみようかな」と思わせる強い訴求力が、そこにはあった。

この曲によって、このバーチャルカラオケというイベントは「歌がめちゃめちゃに上手い人達が楽しく自分の歌いたいように歌う、神々の遊び」という完璧な位置づけが為されたのであった。

ばあちゃる 『LOVEドッきゅん』

次のハードルを自在に操る聖馬だった。

「LOVEずっきゅん」(相対性理論)ではないので注意。
もっとなんというか、パリピ感あふれる曲である。

道明寺ここあちゃんの類稀なる歌唱力によって、歌のハードルは下をくぐったほうが早いくらいには上がりきっていた。
そこに颯爽と現れ、ハードルを思い切り蹴飛ばしていったのがばあちゃるである。

ばあちゃるの歌が上手かったかどうかはさておくとして、ばあちゃるのすごいところは歌の途中一度もキャラがブレないところである。
この馬、どの時間のどのタイミングを切り取っても常に馬なのだ。
歌声も謎の踊りも謎のラップも、全てがいつも観ている馬そのものなのである。安心感が違う。

そして、シロちゃんの合いの手が可愛い。
明らかなパリピソングにもかかわらず、ノリノリで踊り、誰よりも大きな声で合いの手を入れるシロちゃん。
もしかして、馬と何度もカラオケに行っているのでは?と思わせる完璧な合いの手だった。
途中から歌いだしたシロちゃんに、ノックアウトされた白馬組の人も多かったのではないだろうか。

曲の終わり、コメントを求められたシロちゃんの馬に対する言葉は、心の中に飼っているてぇてぇ豚がいつ暴走してもおかしくない内容だった。
シロちゃんは馬の話をするとき、誰も何も言っていないのに勝手にツンデレモードになるのだ。思い出すだけで尊さに手が震える。

富士葵 『10% roll, 10% romance

葵ちゃんの本領発揮。

ここあちゃんの歌が純粋な歌唱力の奔流だとしたら、葵ちゃんのこの歌は歌唱技術の大海だ。
リズムは極端に難しく、聴いていても全然取れない。音程も難しく、何度聴いても全く歌えそうもない。そんな素人耳にもわかる高難度な曲を、葵ちゃんはいとも容易く歌い上げる。

難しい曲の課題を一つ一つ丁寧にクリアしている、という印象は受けない。
事実僕は、この曲がめちゃめちゃに歌いづらいことを、コメントで指摘されるまで一切気付かなかった。

葵ちゃんはこの曲を純粋に、楽しそうに歌い上げる。
それは気軽に成立するものではなく、十分な歌唱力と練習量に裏打ちされた歌唱技術があって初めて成り立つものだ。
真に「歌がうまい」とはこういうことか、と耳から直に伝えられた気分だった。

月ノ美兎、ばあちゃる 『残酷な天使のテーゼ

なぜ馬を指名したのか。

委員長が馬を指名して歌い始めた残テ。しかし、曲のキーが合わず、馬は普段出さない高めの声を出すか、頑張ってオク下で歌うかの二択を強いられる。
そして馬は、歌を捨ててキャラを取った。

いや、馬も上手かった。音域的に本当はもっと高いところが合っているのだろうが、ばあちゃるというキャラクターを守るべく馬はオク下で食らいついていた。
委員長は相変わらず可愛かった。このJK、マイク持つと性格変わるのか?

馬美兎のファンアートは別に望んでないです。

富士葵、ときのそら 『星間飛行

本編。皆様ご起立ください。

この企画とメンバーを聞いたとき、おそらく多くのユーザーが望んだであろうデュエット。
この二人は以前動画で『ライオン』を歌っているのだが、今回は生歌で『星間飛行』。最高か?

実際最高だった。
下手な言葉で書き繕うと良さが失われる気がするので、各自で観て聴いてほしい。
なんというか、歌がうまい二人がハモったりもせず素朴に歌うとこうなるんだなあ、という気持ち。
お互いの声の性質が消えることなくうまく混じり合っている、そんな感じだった。

ほら、やっぱり良さが失われそうだ。
この駄文は忘れて、各自で聴いてほしい。

電脳少女シロ 『ラムのラブソング』

可愛いが過ぎる。今この瞬間に僕を殺してくれ。

シロちゃんがいよいよ歌うとなって、僕たちシロ組は死ぬほど沸き立った。
シロちゃんは元々歌ってみた系の動画をほとんど出しておらず、生誕祭で突然3曲も歌ったものだから、「そういう特別なイベントのとき以外は一人では歌わない」みたいな制限でもあるのかとちょっと心配していたからだ。

まず選曲で半分死んだ。
ラムのラブソングといえば、あの「だっちゃ」で有名なうる星やつらのラムの視点から歌われるラブソングだ。「浮気性のダーリンに雷(物理)を落としつつ、それでもやっぱり好き」な曲をシロちゃんが歌う。それだけで僕はもう、なんというか、半分昇天していた。

そして、歌い始めて、「あなたはいつでもキョロキョロ、よそ見をするのはやめてよ」で馬の方を見て、さらに「私が誰よりいちばん」を「豆腐が誰よりいちばん」と替え歌したところで、僕の意識は途切れた(昇天した)。(補足: 豆腐とはシロちゃんのファンの別称である。)

シロちゃんの歌声は、脳に直接訴えかけてくるものがある。
聴いていると否応なしにシロちゃんが好きになってしまうのだ。
その時の僕の様子は、まあこのツイートでも貼っておけば十分伝わるだろうし、それ以上は誰も分かりたくないだろう。

とにかく、シロちゃんの歌は最高だった。
生きていてよかったと、心の底から感じた。

ばあちゃる 『睡蓮花

シロちゃんの歌が良すぎて、余韻を馬で消したくなくて最初音声をミュートにしていたので、正直よくわからない。
なんかピーナッツくんのマネをしたりシロちゃんが可愛い合いの手を入れていたり、シロちゃんが踊ったり、シロちゃんが最後馬にコメントしてあっ…てぇてぇ…🐷って感じになっていた気もするが、あまり覚えていない。

月ノ美兎、道明寺ここあ 『じょいふる』

これまたkawaii空間が広がっていた。

委員長もここあちゃんも歌が上手いのだが、この曲に関してはあまり練習していなかったのか、タイミング等がちょっと怪しかった。
だが、それが却ってカラオケ感を増しており、「めちゃめちゃ歌がうまい女友達2人のカラオケデュエットをノリノリで聴いている」みたいな日常に近い非日常感が得られてとてもエモだった。

やっぱり歌は、楽しく歌っているのが一番良い。

ときのそら、道明寺ここあ 『Rising Hope

格好良すぎる。なんだこれ。

歌というのは何かを伝えるものだから、うまい歌を聴いていると何かしら感情が湧き上がってくるものだが、この歌を聴いていて湧いてきた感情は「抱いて!」とかそういう感じだった。
とにかく格好良かった。生歌であることがわかっているからこそ伝わる格好良さというか、エネルギーがびしびしと僕の鼓膜を震わせてきて、終始圧倒されていた。

アニサマじゃん」というコメントが面白かった。たしかにこれは、カラオケというよりライブと形容したほうが的確だった。

電脳少女シロ、ねこます 『太陽曰く燃えよカオス

シロのじゃは原点にして頂点。

歌に関してまず述べると、シロちゃんが可愛かった。のじゃロリさんも可愛かったが、これまたキーが合っておらず最高音に全然手が届いてなかったので、さすがに可愛いを通り越してうーんという感じだった。

シロちゃんに「一緒に歌おう!」と言われるまでのじゃロリさんは合いの手に徹してくれていたので、僕たちは1番を全てシロちゃんを愛でることに費やせた。のじゃロリさん、ありがとう。

シロちゃんがのじゃロリさんを指名したことについて、シロちゃんとのじゃロリさんの関係について少し触れることで解説を試みよう。
シロちゃんとのじゃロリさんの関係は古く、のじゃロリさんがバーチャルYouTuberとしてバズった12月初頭からわずか半月後、12月25日にはもう二人はコラボしている。そしてこのコラボに前後して、シロちゃんのチャンネル登録者数は大きく伸びていくことになる。
これまでの記事でも何度も触れている通り、シロちゃんは去年の8月から毎日活動し続けて、チャンネル登録者数をゆっくりと伸ばしていた。それが一気に開花したのは、もちろんシロちゃんとシロ組さんの努力の純粋な結実に他ならないが、そのきっかけを与えたのは間違いなくのじゃロリさんである。というのも、前述のコラボ動画(実際は生放送だった)だけではなく、バーチャルYouTuberという存在が注目されるきっかけになったのものじゃロリさんだからだ。

シロちゃんは、自身の動画で度々のじゃロリさんの話題を出している。
本人は「のじゃロリさんは可愛い」「声が好き」などと言っているし、実際それは正しいのだろうが、それだけではない感謝や尊敬の念が、シロちゃんとのじゃロリさんの間にはあるような気がしてならない。

そういうわけで、シロちゃんとのじゃロリさんのデュエットというのは、それだけで大変に価値のある尊い映像だったのだ。
したがって僕は再び死んだ。

電脳少女シロ、月ノ美兎、富士葵、道明寺ここあ、ときのそら、ねこます 『ようこそジャパリパークへ

ずるい。こういう斉唱系は感動するに決まってる。

一人ひとりに強い個性があって、しかもその個性が十全に発揮されたカラオケだったので、一人ひとりの歌声を全部聞き分けることができた。
その上で、全体として全く違和感のないまとまりになっていて、心を揺さぶられた。

全員で歌う、といいつつ、馬が参加せず最後まで合いの手に徹していて、馬はどこまでも馬だなあ、と感じた。
自分の立場をわかっていて、常に道化として縁の下を支え続ける。そういう立ち回りが馬の良いところであって、かつ皆からなんだかんだ言われつつ愛されているところだ。

僕はシロちゃんが好きなのでシロちゃんの声を聴いていたのだが、本当に楽しそうに歌っていて、僕は頬の緩みを抑えられなかった。
僕はこういう、シロちゃんが好きなことをしているのを見て、その微笑ましさに頬を緩めるのがたまらなく好きなのだ。

おわりに

バーチャルカラオケを観た。

バーチャルカラオケはバーチャル空間で行われていて、そのスタジオは現実世界の何処にもない。
だが、バーチャルカラオケを観ていた人の中で、あのカラオケ会場はまやかしで、あの場にいるバーチャルYouTuberはすべて偶像に過ぎない、と思っていた人は一人もいないだろう。

あの瞬間、あの時間、確かに僕らの世界には、カラオケボックスで戯れる6人の少女+1頭の馬が住んでいた。
それはバーチャルという虚の像が、カラオケボックスという形而下のなんでもない場所を通して、実の像を結んだ貴重な瞬間だった。

この体験が「現実」だったと言えるのか、それは誰にもわからない。
ただ、それは偽物では決してなく、いつか、何処かには存在している。
なぜならそれは、「未来」の物語だから。


ch.nicovideo.jp
バーチャルカラオケ~2018・夏~
ーーこれは、未来の物語ーー



この素敵な企画を用意してくれた人たちに、そして、素敵な歌声をくれたバーチャルYouTuberの皆さんに、心からの感謝を。
また次回行われることを楽しみにしています。










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