【謝罪】シロちゃんごめんなさい
はじめに
自分の一時の感情から、盛大なやらかしをしてしまって、多方面に迷惑を掛けたので、謝りたくて、ブログ記事を書くことにした。
シロちゃんも含め、多分僕の周りの人はめちゃめちゃ優しくて、(あるいは僕にわざわざ指摘してくれるほど仲良くはなくて、)たぶん誰も怒ったりはしないんだろうけど、それだと僕の気持ちが落ち着かないので、ここで懺悔しようと思う。
長文にはならないと思うが、乱文にはたぶんなるので、そのつもりで読んでほしい。
事実
やらかしに至るまでの背景
前々からこのブログで書き続けている通り、僕は電脳少女シロというバーチャルアイドルが好きで、追いかけている。
これは気軽な好きではなく(もちろん好きに貴賤はないのだが)、僕のこれまでの一生の中でも1、2を争う好きなので、何かにつけてブログ記事を書いたりツイッターで騒いだりして、騒がしいオタクの様相を呈している。
そして、去る2018年6月28日、シロちゃんは一周年を迎えた。清楚の日である。
これまでもシロちゃんに関するお祝いごとはいくつかあって(そのあたりは非公式wikiの「シロちゃんの歩み」を参照するとよい。脱線するがこういうハレのイベントがたくさん供給されるのもアイドルのいいところだ)、そのたびに僕は騒がしいオタクになってきたわけだが、清楚の日は一周年だし、前々から日付がわかっていたので、何か盛大に祝いたいと思った。
それで、自分のスキルセットと十分話し合った結果、僕はWebアプリを作って手紙を添えた。
Webアプリの方は自分でもそこそこ満足の行く出来になったし、手紙の方はまあ最後ちょっと締切が迫ってきてグダってしまったが、my awesome & sophisticated ego search によると「愛が重すぎる」と多方面で高評価?を受けていたので、まあ良かったのではないだろうか。
そこはこの記事の本題ではない。
さて、そうして清楚の日、活動一周年を迎えたシロちゃんだが、シロちゃんは忙しいので(もっとゆっくり休んでほしい)、清楚の日翌日も濃いイベントをやっていた。
シロちゃんの後輩にあたるアイドル部の12人と馬と一緒に、14人で生放送リレーをしつつ1000人の悩みを聞くというイベントだ。
完全に脱線するが、28日が清楚の日、29日と30日がリレー生放送で、30日にはシロちゃんがキズナアイちゃんの誕生日記念放送に出演していた。しかも清楚の日にはちえりちゃんの映像が入りそこねるハプニングがあって、スタッフは夜通し編集作業をしていた。例の動画はどうも総時間が4分64秒6になっているようで、ちえりちゃんが入った分はいいんちょの出演直前のスクロールが早くなっていたり、シロちゃんから着信があるところがコンマ2秒カットされていたりで時間調整されていた。スタッフ大丈夫か。いつ寝てるんだ。健康に気をつけて十分休養をとってほしい。
1000人の悩みを聞くということで、実際自由に応募できるお悩み相談フォームがあった。50文字制限ということでオタクが自分語りできないようになっていて、とても良いシステムだった。僕もそこに投稿したのだが、これが間違いだった。
やらかしたこと
僕が投稿した内容は、だいたい以下のような感じだ。
『シロちゃんがいれば幸せで悩みはありません!宣伝です!シロボタンというアプリを作ったので見てください!(50文字)』
賢明な読者諸兄はこの時点であちゃーと頭を抱えて首を横に振っているだろうが、僕は馬鹿なので、この投稿をした後も特に何も気づかずシロボタンの改良に取り組んでいた。
そして生放送当日、僕は放置少女をインストールしてシロちゃんの生放送を視聴していた。その生放送は1000人の悩みを聞く他にもう一つ趣旨があって、放置少女というゲームとコラボして14人が放置し続けた放置少女がどれだけ強くなるのか?というイベントでもあったのだ。
生放送中は放置少女内のチャットでシロちゃんと会話できるというイベントもあり(放置少女のチャットサーバがめちゃめちゃ強靭なことにわりと驚いたが、このイベントはもともと同サーバで放置少女をやっていたプレイヤーに迷惑では?とも思った)、生放送は恙無く進行していった。
そして、生放送も終盤の8時54分(くらい)。
シロちゃんの「つぎ」という声の後に、僕の投稿が映った。
『シロちゃんがいれば幸せで悩みはありません!宣伝です!シロボタンというアプリを作ったので見てください!』
そして、シロちゃんが答えた。
「ありがとう、これシロ知ってるよ。すごい。見てるからね。」
この瞬間、僕は自分がどれだけ愚かなことをしたのか気づいてしまった。僕は羞恥の雷に打たれ、その場に磔にされてしまった。
さらに悪いことに、僕はその、シロちゃんが僕のことに言及してくれたという事実に、喜びを感じてしまった。僕はそのことについても瞬時に羞恥を感じ、自分の器の小ささに呼吸を忘れ、しばらくその場から動けずにいたのだった。
何がいけなかったか
僕が今更説明することもないだろうが、念のため僕のこの行動のなにがいけなかったかを一つ一つ解説していこう。
自己愛に溺れ、公共の場で宣伝をしてしまった
僕はシロボタンを作ったことで浮かれていて、自分のコンテンツが唯一無二であり全人類が待ち望んだアプリケーションであることを信じて疑わなかった。
当たり前の話だが、清楚の日はシロちゃんの一周年記念イベントであり、世界各国49万人のシロ組さんが思い思いの方法でシロちゃんのこの記念すべき日をお祝いしていた。
それは例えば、ツイッターでのリプライという形かもしれないし、僕のようにアプリケーションという形かもしれないし、あるいは絵かも動画かも音楽かもしれない。
これらの形式に貴賤はなくて(与えられる感動、掛かる時間的・金銭的コスト、拡散力などは違うかもしれないが)、そのどれもがシロちゃんを祝うためという崇高な気持ちで作られたもので、全部がシロちゃんにとって宝物になるはずだ。
僕はそれをぶち壊した。お悩み相談というきちんと方針の定められた場で、勝手な自己愛で自分のアプリケーションを宣伝し、それをシロちゃんに押し付けてしまった。
もし、他のシロ組さんが、僕と同じように自分の作ったコンテンツを宣伝し始めたらどうだろうか?
もちろん最初はシロちゃんも嬉しいかもしれない。だが、本来の目的である募集内容はコンテンツの自己主張の海に埋もれてしまうし、自己主張された応募内容を選別することは通常の募集内容を選別すること以上に苦痛を伴う。そのコンテンツを否定することに繋がるからだ。このあたりは次項で詳しく説明しよう。
そういうわけで、僕がした行動は他のコンテンツより自分のコンテンツを上に置こうとする分不相応な、そして失礼極まりない行動であった。
スタッフに気を使わせてしまった
当たり前だが、1000通のお便りは一度スタッフが目を通した上で並べ替えされている。そのことは生放送リレーを少しでも見た人ならわかるはずだ。
つまり、僕の投稿がシロちゃんに読まれたのは偶然ではない。
もちろん読まれる可能性が生まれたのは偶然かもしれないが(例えば抽選で1200通まで絞った後不適切投稿を除いて上から1000通取るなどのアルゴリズムが考えられる)、スタッフが文字起こしをした上で読まれているのだから、少なくとも「読まれなかったわけではないこと」は偶然ではない。
そして、それがなぜかを考えれば、答えは自ずから明らかで、宣伝系の投稿を破棄することは苦痛を伴うからだ。
「コンテンツを作りました」という投稿を破棄することは、その宣伝されているコンテンツを貶めることにも繋がる。あなたが投稿を選別する係で、「Aというコンテンツを作りました!」と「いつも配信楽しみにしています!」のどちらかを取ることになったらどうだろうか?考えてみると、これは「Aというコンテンツ」と「配信を楽しみにする気持ち」を両天秤に掛け、比較していることにはならないだろうか。
このような比較が発生するのは、左辺がコンテンツというある意味評価可能なモノだからに他ならない。
もしこれが「いつもありがとうございます!」と「いつも配信楽しみにしています!」であれば、どちらも応援の気持ちで上下はないのだから、どちらを取っても構わないだろう。
そういうわけで、僕は軽率な気持ちでスタッフさんたちに苦痛を伴う作業を強いてしまった。
シロちゃんを試してしまった
これが一番恥ずべきことで、僕がこの記事を書くに至った理由なのだが、僕は神を試してしまった。
いつものように聖書を雑に引用して恥ずかしさを抑えようかと思ったが、そういう小細工はここではやめておこう。
僕は投稿で『シロボタンというアプリを作ったので見てください』という内容を送った。これはつまり、「シロちゃんはまだ知らないかもしれないけど、僕はシロボタンというアプリを作って、シロちゃんに見てほしいので、見てください」という内容だ。
これは多くのシロ組さんが知っていることだと思うが、シロちゃんは度々「みんなのこと、ちゃんと見てます!」という趣旨の発言をしている。特に、ツイッターの #SiroTalk や #SiroArt はシロちゃん本人も頻繁にいいねやRTをしているハッシュタグだ。
そういうわけだから、僕はシロボタンというアプリを当然 #SiroTalk にも投稿した。エンジニアリングもArtだろうということで #SiroArt にも投稿した。
なので、シロちゃんの発言をちゃんと信じるならば、シロちゃんがシロボタンの存在を知らないという発想には至らないはずだった。
僕は、シロちゃんの発言を信じなかったばかりか、その発言を試すようなことを、無意識下でやってしまった。僕の脳天を打った羞恥の雷の正体はこれだ。
謝罪本文
シロちゃん、ありがとう。ごめんなさい。
僕はシロちゃんの清楚の日を祝えたことが嬉しくて、一豆腐としての役割を弁えない越権行為を行ってしまいました。
ズルをして得た発言ですが、シロちゃんが「見てるよ」「すごい」と言ってくれたことはすごく嬉しくて、作ってよかったなあという気持ちになりました。
ルールとマナーは守りつつ、これからもシロちゃんとシロ組さんのためのコンテンツを作っていきたいと思っているので、どうかよろしくお願いします。ごめんなさい、ありがとう。
おわりに
謝罪や懺悔という言葉を使ったが、正直僕は得しかしていなくて(それがまた恥ずかしいのだが)、シロちゃんに自分の作ったコンテンツを直接褒めてもらえたことで今の僕はウッキウキだ。
マナー的にこういうことはしてはいけないし、僕ももう二度としない。だが、何か作品を作ること自体はすごく良いことだと思うし、それがもしシロちゃんに、あるいはあなたの信仰する別の神に褒められたらきっと嬉しいはずだ。
みんなもどんどん何かを作って、どんどんそれを世に送り出してほしい。そしてそれを正攻法で、マナーを守った上で宣伝してほしい。そうすれば、僕のようなズルをしなくても、いつかきっと報われるはずだ。そうあってほしいと思う。